カードの種類

「三国殺標準版」には合わせて4種類158枚のカードがあります。

  • 身分カード

  • 武将カード

  • 体力カード

  • プレイイングカード

身分カード10枚(ゲーム中での自分の役を確認するカード、4種類があります):

主公(しゅこう) 1枚、赤色、鉄かぶとの図案です。

忠臣(ちゅうしん) 3枚、黄色、花の図案です。

反賊(はんぞく)4枚、緑色、焔の図案です。

内奸(ないかん)2枚、青色、目の図案です。

武将カード27枚(三国志の人物が描かれたカードです。4つの勢力があります):

魏国(魏)7枚、背景色は青です。

蜀漢(蜀)7枚、背景色は赤です。

呉国(呉)8枚、背景色は緑です。

群雄(群)5枚、背景色は黒です。

体力カード13枚(ゲーム中勾玉で武将の体力を表示するカードです)。

勾玉数表1裏2 1枚
勾玉数表2裏3 1枚
勾玉数表3裏4 10枚
勾玉数表4裏5 1枚

プレイイングカード104枚+EXプレイイングカード4枚(ゲームの中で使用するカード、3種類がありま す。EXプレイイングカードは下に「EX」の記号が付いています。同じトランプ図柄のカードと入れ替えて使用できます。あるいは4枚のEXカードを直接投入して、108枚プレイイングカードで使用することもできます):
基本カード53枚
錦嚢(きんのう)カード34枚+EX2枚
装備カード17枚+EX2枚

ゲームの準備

1、身分を決めます

下記の表を参照し、プレイヤーの人数に相当する身分カードを用意します。

※もちろん2人(主公、内奸)、3人(主公、反賊、内奸)でもプレーできますが、なるべく多くの友達と遊びましょう。

ランダムに各プレイヤーへ身分カードを1枚ずつ配り、主公の身分カードをもらったプレイヤーは、身分を公開します(主公のカードを表向きにして自分の前に置きます)。他の身分になったプレイヤーは自分の身分を自分以外の人に知られないように、カードを裏にして置きます。つまり、主公以外のプレイヤーがどの身分であるかを推測しながら戦いを進めていくことになります。

2、武将を選びます

※初めての方へ:技能付き武将カードはゲームに多くの変化を与えると同時に、ゲームをより複雑にしています。初めて『三国殺』をする方には、暫く武将カードを使用しないことをお勧めします。この部分をとばして、まず「3、体力カードの配布」を読んで下さい。『三国殺』のルールを大体理解した後、武将カードを使ってゲームに参加してください。

身分を決めたあとは、武将を選びます。まず、主公の身分を獲得したプレイヤー(以下、「主公プレイヤー」といいます)に、「曹操」、「劉備」、「孫権」のカード及びランダムに選んだ武将カード2枚、合わせて5枚の武将カードを配ります。主公プレイヤーは自分が演じる武将を1人選んで、そして、選んだ武将カードを他のプレイヤーに見せます(初心者の方は「劉備」「曹操」「孫権」3人を主公として使うことをお勧めします。なぜなら、この3人は「主公技」を持つ武将、いわゆる「常備主公」からです。詳しくなったら他の武将を主公として遊ぶのも良く、ランダムに5枚の武将カードを引いても良いです。)
残った4枚の武将カードを他の武将カードと一緒に、裏向きにしてよく混ぜて、各プレイヤーに3枚ずつ(10人の場合では1人に2枚ずつ)配ります。次に、各プレイヤーは3枚のカードから1枚だけを選びます。全てのプレイヤーが自分の武将を選び終わったら、全員同時に自分の武将カードを公開します。選ばれなかった武将カードは、裏向き状態のままでテーブルの側に置きます。

3、体力カードを配ります

武将カードを選んだら、各自の武将の体力上限に対応する体力カードを取って(体力カードの勾玉の数は自分の武将の体力上限と同じにしてください)、武将カードの下に置いて(下図のように)、今の体力値が見えるようにします。体力を減らすときに、武将カードを右に移して減らされた勾玉を隠します。
主公は自分の武将の体力上限に1点を追加します(4人以下の場合、主公の体力上限を追加しません)

※武将カードを使わない場合、全てのプレイヤーの体力上限は4で、技能を持っていない武将と見なします(5人以上の場合、主公の体力上限は5です)。
※体力が5以上になる武将には体力カードを2枚使います。

4、最初の手札を配ります

プレイイングカードを裏向きにして切り混ぜて、最初の手札として各プレイヤーに4枚ずつ配ります。残りのプレイイングカードはテーブルの真ん中に置き、山札とします。そして、ゲームはいよいよ始まります。

ゲームの勝利条件

各プレイヤーの勝利条件は身分によって違います。

主公:すべての【反賊】及び【内奸】を倒す。

忠臣:すべての【反賊】及び【内奸】を倒す。(倒されている【忠臣】も勝利です)

反賊:【主公】が倒されたとき、内奸が唯一の生存者ではない。

内奸:以外の人を倒した後、【主公】との1VS1対戦に勝利する。

ゲームの進行

ゲームは主公から始まり、ターンの方式で反時計回りで進みます。
即ち、各プレイヤーに自分のターンがあり、1人のプレイヤーのターンが終わったら、右側のプレイヤーのターンが始まり、順番に進みます。

1、ターンの説明

各プレイヤーのターンは6つの段階に分けられます。

準備段階 → 判定段階 →札引き段階 →札出し段階 →札捨て段階 →終了段階

準備段階:一部の技能はこの段階で発動することができます。

判定段階:プレイヤーの前(判定区)に「遅延型錦嚢」カードがあれば、これらのカードに対し順次に判定しなければなりません。何枚かの「遅延型錦嚢」があった場合は、後に置かれた「遅延型錦嚢」カードを先に判定します。

札引き段階:山札から一番上の札2枚を引きます。

札出し段階:任意枚数のカードを使えますが、以下の規則を守らなければなりません。

各札出し段階では、「殺」は1回しか使用できません。

どのプレイヤーの判定区にも、同名のカード2枚以上を置くことはできません。
カードが使用される度に、その効果が発動されます。特別な説明が無い限り、使用されたカードは捨て場に送られます。

札捨て段階:札出し段階で、カードを出したくないあるいは出せないとき、札捨て段階に入ります。この時、手札の数を見て、手札の上限を超えた分を捨てます(通常、手札の上限は今の体力値に一致します。つまり、手札数が体力値より多い場合、手札数と体力値が同じになるようカードを捨てなければなりません)。

終了段階: 一部の技能はこの段階で発動することができます。

補充説明

ゲームの中でカードを引くときは、山札の一番上からカードを引きます。

通常、引いたカードと他人からもらったカードは自分の手札に加えます。

ゲームの中でプレイヤーが使用した•出した•捨てたカードはテーブルの一箇所に置いて、捨て場とします。捨て場のカードは全て表向きにして置きます。

山札のカードが足りない時、捨て場の全てのカードを裏向きにして切り混ぜて、新たな山札とします。

「体力上限」と「今の体力値」は異なるので、よく区別するように注意してください。

2、武将の死亡

武将の体力が0になったら、瀕死状態になります。この時、自分或いは他のプレイヤーが「桃」を使用して瀕死の武将を救わなければ、死亡します。死亡した武将の身分は公開し、この武将が所有するカード及びこの武将の判定区にあるカードを全て捨てます。そして、この武将を討ち取ったプレイヤーに賞罰を与えます。

各プレイヤーは自分の身分に関係なく、1名の反賊を殺したその時点で山札から3枚カードを引きます(反賊が仲間を殺して、3枚引くこともあります)。

主公は忠臣を殺したら、主公が所有する全てのカードを捨てなければなりません。

3、ゲーム終了

以下の状況が起きた場合、ゲームは終了します。

主公が死亡:この時、内奸が唯一の生存者であれば、内奸一人の勝利になります(内奸の勝利条件は主公以外の人を殺した後、主公との1vs1決戦で勝つことで、そうでなければ負けです)。それ以外の場合は、賊の勝利になります(反賊が死んでも勝利です)。

全ての反賊と内奸が死亡:主公と忠臣の勝利になります(忠臣は死んでも勝利です)。

プレイヤーが山札からカードを引くときに、山札と捨て場の残りカードがなかった時点で、引き分けになります。

ゲームの中の基本概念

※初心者の方へ:以下の概念はゲームの中でよく使われます。もしこれが理解困難であれば、この部分を跳ばして、ゲーム中に問題があった時に見てください。

1、距離

下図に示されているように、時計回りあるいは反時計回りの方向で、最短ルート(小さな緑の矢印の数)は二人の武将の間の距離です。
下図のように6人のゲームを例に取ると、ゲームを開始する時、DとC・Eの距離は1に、DとB・Fの距離は2に、DとAの距離は3になります。
武将が死亡した後、距離が変わります。つまり、一人の武将が討たれた後、その左右両側の武将の距離が1だけ「近づく」ということになります。
二人の間の最短距離は1です。自分との距離は0です。

2、攻撃範囲

全ての武将の攻撃範囲はゲーム開始のときは1です。つまり、武将はその距離が1となる武将にのみ「殺」を使用することができます。武器が装備された後、武将の攻撃範囲はその武器の攻撃範囲の数値になります。
例えば、上図のDが「青龍偃月刀」(攻撃範囲:3)を装備した後、Aに対して「殺」を使用することができますが、「順手牽羊」(距離:1)を使用することはできません。

3、判定

判定とは、一部の技能や「遅延型錦嚢」がどんな効果があるのかを決めるため、山札の一番上のカードを引き 確認することです。
判定で示されたカードは「判定カード」となります。このカードのスート、点数、名称などの情報が判断結果になります。判定カードは判定結果が裁決された後、捨て場に捨てられます。
プレイヤーが判定を行うとき、この判定カードは「ある武将が判定するカード」と言い、略して「ある武将の判定カード」です。プレイヤーはこのカードを所有するわけではありません。

4、スート、色と点数

カードテキストやルールの説明に「スート」、「色」と「点数」という言葉があります。スートと点数はカードの左上にあります。
「スート」は4種類があります:♥ハート・♦ダイヤ・♠スペード・♣クラブ。
「色」は、スートの色を指します(カードの「色」とは、このカードのスートの色です)。即ち、:赤(ハート・ダイヤ)と黒(スペード・クラブ)です。

※注意:赤と黒が混ざっている場合、無色になります。例えば「丈八蛇矛」で赤の手札1枚と黒の手札1枚を「殺」として使用する時、この「殺」は無色です。

5、区域

A:手札B:判定区C:装備区

各プレイヤーの区域には、手札、装備区と判定区が含まれます。装備区と判定区のカードはテーブルに表向きにして置かれる場札です。手札はプレイヤーが手に持っているカードです。手札を自分以外のプレイヤーに見せてはいけません。
手札と装備区のカードの所有者はそれぞれのプレイヤーです。判定区のカードはどのプレイヤーにも所有されていません。

6、強制技(きょうせいわざ)と主公技(しゅこうわざ)

強制技のキーワードが付いている技能は、条件を満たしたら、強制的に発動する技能、又は永続的な効果を有する技能です。
主公技のキーワードが付いている技能は、プレイヤーが「主公」の身分になるときだけ有効になる技能です。
キーワードが付いてない技能は、条件を満たしたら発動できますが、発動しなくても構いません。

7、「使用」、「出す」と「捨てる」

使用:プレイヤーが1枚のカードを使用する時、使用するカードを宣言して、一人(あるいは複数の人)の目標を選択してから、裁決を待ち、最後にカードを捨て場に送ります。
出す:プレイヤーが1枚のカードを出す時、そのカードを宣言してから、捨て場に送ります(出したカードの効果を発動することではありません)。
例1:プレイヤーが他のプレイヤーに「殺」を使用し、相手は「閃」を使用して応答しました。結果は「閃」が「殺」の効果を打ち消しました。
例2:「決闘」において、双方が順番に「殺」を出し、出された全ての「殺」は裁決を待つ必要はありません(「殺」が持つ本来の効果を発動しません)。
捨てる:プレイヤーがカードを捨てる時、そのカードを捨て場に送ります、宣言する必要はありません(カードは捨て場に送られるときに、表向きにします)。札捨て段階において、プレイヤーが上限を超えた手札を捨てる以外、自分が所有するカードを捨てることができません(特別な状況で捨てることが許される場合を除きます)。

※注意:通常、プレイヤーが使用できる•出せる•捨てられるカードは自分が所有するカードのみです。

8、事件と応答

プレイヤーが1枚のカードを使用する時や一つの技能を発動する時には、一つの事件が発生することになります。その事件はその他の事件に応答される可能性があります。例えば、「閃」が「殺」に、「明察秋毫」が他の錦嚢に応答することができます。
ターンプレイヤー(現在ターンを進行しているプレイヤーのこと)から、反時計回りで順番に応答するか否かを決定します(一旦、応答を放棄すると、このターンで同じ事件に応答することはできません)
ゲームが順調に行われるため、一般事件が発生しても、一々応答する必要はありませんが、重要な事件に対しては、根気よく処理する必要があります。

9、裁決

裁決とは、カードや技能の効果が生じているか否かを処理する過程です。裁決開始前に、プレイヤーなら誰でも応答でき、無効にされない限り、このカードあるいは技能を発動することができます。

10、ダメージの来源

ダメージで武将の体力値を減らします。カードの説明に「AがBにダメージを与える」と表記した場合は、Aはこのダメージの来源になります。通常、遅延型錦嚢(例えば「雷電」)を除いて、1枚のカードがある武将にダメージを与えた場合は、そのダメージの来源はそのカードを使用した武将になります。つまり、ダメージの来源は常に武将であり、カードではありません。
ダメージ事件関連の技能、あるいは効果のタイミングは5種類があり、裁決の順序は右の通りです。

ダメージを与える時

ダメージを受ける時

体力値を減らす

(瀕死状態に入った場合は、体力値を減らしてから瀕死状態を優先的に裁決します)

ダメージを与えた後

ダメージを受けた後

※注意:同じ体力値が減る場合でも、体力を失うこと(例えば黄蓋の「苦肉」技能)とダメージを受けることは異なります。体力を失う時、その来源はありません。ダメージを受けたことで触発された技能や効果は発動できません

11、瀕死と死亡

瀕死と死亡についての基本的な説明は「ゲームの進行-2、武将の死亡」を参照してください。武将がダメージを受けて瀕死状態になった場合は、まず瀕死事件を裁決してから、ダメージ事件を裁決します。
例えば、夏侯惇が最後の1点の体力しか残らない時、ダメージを受けたら、全てのプレイヤーはまずその瀕死状態に対して応答しなければなりません。ターンプレイヤーから、反時計回りで順番に「桃」を使用するか否かを選択します(「ゲームの中の基本概念-8、事件と応答」を参照してください)。あるプレイヤーが「桃」で夏侯惇を救った後、夏侯惇が「剛烈」技能を発動することができます。

12、最高原則

ゲームのルールとカードのテキストがズレが発生した時、以下の優先順位に従います:
武将技能>プレイイングカードの效果>ゲームの基本ルール
例えば、張飛の「咆哮」技能が基本ルールの「各札出し段階では、「殺」は一回しか使用できません」と矛盾した場合、プレイヤーは「咆哮」の技能説明だけに従えばよいのです。